2008年6月6日金曜日

私は教師、職業的偽善者です。

偽善者ですから、自らの明確な意志と意図を持って善を演じます。
演じる善ですから、それは主観的な善でなく、多くの人が善とみなす、いわば客観的な善です。
これは私が教師という職業についている限り、定義上行うものです。
職業的な偽善ですから、私利私欲のための偽善ではなく、私にお金をくださる皆々様のための偽善です。

私が本来善人なのかなどということはどうでもいいことです。
(そもそも私は、「本来の私」などというのがどのようなものかわかったためしはありません)。

私は職業的な偽善者ですから、どうぞ安心して信頼してください。



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上のような言い方は多くの人にとって意味不明なのだろうか。あるいはことさらに奇を衒ったものに聞こえるのだろうか。しかしこういった態度こそは社会的知恵だったのではないか(マキャベリをきちんと読み返したい)。

何度も言って恐縮ですが、名越康文先生のエッセイは長文ですが、心ある人に何度も読んでもらいたい文章です。上の考えは特に、下の二つのエッセイに触発されて書きました。



http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02751_04

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02768_05

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