2009年6月20日土曜日

日本の「奨学金」の現状

毎日新聞(2009年6月11日)は大学への奨学金の小特集を掲載しました。以下はその記事から得られた情報です。


■大学授業料
大学授業料は1975年度からの30年間で国立は15倍、私立は4.5倍になった。

■日本学生支援機構
事業費ベースで観ると無利子奨学金貸与はこの10年間で1.4倍になった。しかし有利子奨学金貸与 [柳瀬注:要はローンのこと] は10倍になり、貸与額全体の約7割となっている。

■返済が滞ると・・・
2009年3月初めに横浜市の男性(30歳)に日本学生支援機構に一通の文書が届いた。「貸与総額(約560万円)を一括返還しなければ、法的手段に訴えます」。この大学生は在学中にうつ病を発症し、卒業後も非正規雇用の仕事にしか就けず、年収は100万円に届くかどうかであった。彼は月2万4000円の返還ができず、1年ほど前から督促状を受け取ってはいた。

■「奨学金」とは
欧米では返済義務のない「給付型」の奨学金が主流だが、日本ではほとんどが「貸与型」であり返済義務がある。

■国の対策は
国は追加経済対策で無利子枠と返還猶予を倍増するが、今年度限りの対策に過ぎない。






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