2010年5月18日火曜日

意識の神経科学と言語のメディア論に基づく教師ナラティブに関する原理的考察 (申込)

2010年8月7日(土)・8日(日)に関西大学で開かれる第36回 全国英語教育学会 大阪研究大会の口頭発表部門に以下のように申込をしました。よかったら聞きに来てください。


タイトル:

意識の神経科学と言語のメディア論に基づく教師ナラティブに関する原理的考察


要約:

【問題設定】教師による実践のナラティブが教師成長に貢献することは経験的に知られているが、その原理的説明は必ずしも十分ではない。本論文は、実践のナラティブを、心理的側面(reflection)と社会的側面(story-telling)から原理的に解明することを試みる。

【方法】心理的側面に関しては、意識(consciousness)の限定的な、しかし当人からすれば有用な働き(user illusion)を説明原理(神経科学)として用いる。社会的側面に関しては話し言葉と書き言葉の進化的分化(メディア論)を説明原理として用いる。

【結論】ナラティブは、reflectionにおいてもstory-tellingにおいても「真理」に関わる言説とは言えないが、ナラティブの経験を通じて語り手は、聞き手の共同体と共に複合的な現実に対処する道筋を見出す。(370文字)


キーワード:

ナラティブ リフレクション 教師教育

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【個人的主張】私は便利な次のサービスがもっと普及することを願っています。
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